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【 銀魂 】愛を教えてくれた人 ― R18 ―

第1章 消えない過去、消せない過去




一方、締め出された男連中は待ちぼうけていた。
銀時はソファーに寝転がりジャンプを読み、新八はテレビを見ていた。


「それにしても本当に大丈夫なんですかねあの人。」

「知らねーっつってんだろ。そのうち目覚ますんじゃねーの?」


新八はテレビを見ながらも女が心配で銀時に話しかけるが、あしらわれる。
興味無さそうに答えられ会話が続かず、再び沈黙が訪れる。

しかしその沈黙も長くは続かず、和室からお登勢達が出て来た。


「お登勢さん!」

「安心しな、消毒の痛みで呻くくらいだ。そのうち目を覚ますさ。」

「で?目を覚ますまであの女どーするつもり?」

「どうするも何もあっちこっち場所なんか変えれないだろう、とりあえず此処に置いてやんな。」


新八はお登勢の言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろす。
その横で銀時は何か嫌な予感がし女の今後をサラっと聞けば、案の定想像していた言葉が放たれ、ジャンプを投げ捨てソファーから勢い良く起き上がる。


「はァ!?面倒事に巻き込まれんなとか散々言ってくるくせに、何テメェから巻き込ませてんだよクソババァ!」

「しょうがないだろ!銀時、アンタなら気付いてんだろ?この子の傷。」


お登勢の言葉で銀時はさっきの足元の傷を思い出した。
新八は何の事やらと不安そうな顔を浮かべる中、お登勢の表情を見る限り相当酷いものだったのだろうと銀時は察し黙り込む。


「訳ありなのは確かだよ。そんな子を無闇に表へ出せばそれこそ面倒事さね。」

「……わーったよ。」


銀時はお登勢に反論を続ける理由が見つからず、一先ず目を覚ますまで様子を見る事にした。
結局その後すぐに女は目を覚まさず日も暮れ、新八も家へ帰り、お登勢とたまも店へ帰り、万事屋には銀時と神楽の二人となった。

それからもしばらく二人で頻繁に様子を見たが結局進展は無く、深夜という事もあり、眠気には勝てず神楽は押入れに行き、銀時は和室の壁にもたれかかって眠りに着いた。


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