第18章 怒り(AN)
「ねぇ、これなに」
週刊誌の記事をみて
居てもたってもいられなくてニノの家に来た。
『え?あぁ、うん』
「うん、じゃねぇだろ
なに、俺のこと好きとかいいながら
オンナ抱いてたのかよ」
『…そんなことまでかいてないでしょうよ』
「お前さぁ、どれだけの人が傷ついてると思ってんの」
『…』
「相手のブログにもなんか、いろいろ
かいてあったみたいだし…
ねぇ、なんか、俺バカみたいじゃん。
やっぱり、オンナが、いいんだ。
じゃあ、もう、俺たちも終わりだね
荷物とか捨てていいよべつに。じゃあね。」
俺が話してる間も
俺に背を向けてゲームをしているニノに
ますます腹が立って
言いたいこと言って
合鍵をテーブルの上に置いて
ニノの家を出た。