• テキストサイズ

【暗殺教室】たかが私、されど私。

第6章 いざ、School Trip!



あのあと、私たちは宿に戻って

お風呂を済ませた。

私は何となく一人になりたくて、部屋を出た。

廊下の窓から外を見ると、

空にはもう、綺麗な三日月がぽっかりと浮かんでいる。


何だかんだあって、今日はとても疲れたし、

とっても長い一日だったけど、でも…

みんなとちょっと近づけたかも………。



「あれ?こんなとこでなにしてんの?」


もう聞きなれた、あの声。


「赤羽くん…。」


赤羽くんはレモン煮オレとかいう、

謎の飲み物を片手に現れた。


「今日は…その、色々あったね…」


赤羽くんは前よりも優しい接し方だった。

私があんなにも取り乱してしまったから、

ちょっと退いてるのかもしれない。


「うん、そうだね…。」

「こんなときにさ、言うことじゃないかもしれないんだけど…」


何だろう、

こんなにためらってる赤羽くんは見たことない。


「カルマって呼んでよ。」

「えっ?」


いきなりそんなこと言われたら

誰だって困惑するよ


私はさ、その、『さん付け』でしか

呼ばれたことなかったから、

そういうものだと思い込んでたけど…


「俺さ、皆にそう呼んでもらってるし、

赤羽くんって、堅苦しいし。」

「え、いや、でも…」

「穂乃花の過去に何があったかとか、

どんな辛い思いをしてきたかとかは正直わかんないから、

そう呼ばせることで何かあんだったら別に良いんだけど…」


うっそ。

こんなに優しくしてくれてる。

赤羽くんが?これは何かの夢なの?


「いや、だ、大丈夫。

か、ルマくん?」

「何で疑問形なわけ?w」

「ごめんなさい、慣れてなくて…」

「すぐ謝らなくていいよ、

悪いことしたわけじゃないんだからさ。」

「う、ごめんなさい…」

「だから、謝るなってw」

「ご、ごめ…あっ。」

「穂乃花、なかなか面白いねw」

「も、もう!」
























あれ…

何か楽しい…

こんなに会話が弾んで、

暖かくて、

心から込み上げてくる。


ちょっと苦しくて、

切ない気持ちもあって、

あ、これってもしかして…









/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp