第2章 帰りたい
in 新幹線
『あいつ、元気にやってんのかな?』
母「こら、女の子があいつとか言わないの」
『はいはい。はぁ、
………………バレーやりたいな………………』
お母さんは驚いていたけど、悲しそうに……
母「だから、代表はいいのって聞いたじゃない?」
こんなふうに優しくしてくれるお母さんの元に生まれて幸せ
『うん……だって、私がコートにいるとみんなに迷惑かけるし、何より私は……邪魔な存在……だからさ。』
母「あんたがコートにいることはチームの支えよ。あなたがいたから、あのチームは「強豪」から、「強豪と対等以上に戦えるチーム」になったじゃない?」
『そういうふうに言ってくれるのお母さんだけだよ。ありがと!バレー部のマネとかやろーかな』
彼が喜ぶわ、とか彼イケメンかなとか、お母さん歳に似合わないこと言ってるよ...あなた、いくつよ...
その後は、他愛もない話をして、宮城に着くのを待ったけど部活どうしようかな...
喜びと、不安と、〝カレ〟に会いたい気持ちが入り交じっていく……