第5章 男のユウジョウ。
「…いねぇんじゃ、いつまでもココにいちゃマジィな。行こうぜ。」
俺は広場から出た。
「え?カンタ~。どこに行くの?」
後ろから甚助が慌てて追いかけて来た。
公園を出て、川沿いを甚助と歩いてみた。
「歩いて回っても、この広い町、探せねーよなぁ…」
俺は途方に暮れた。
「なぁ、カンタ~。ドーベルマンってさ、普通の家じゃ、居ないんだよな?」
「おぅよ、あんなでっかいのは、でっかい家と庭が広くなきゃな。だから、俺はアパートなんだよ、って、おい、俺がちいせーって言いてぇのかよ。」
甚助を睨んでやった。
「違うよ、カンタ。でっかい家と広い庭がないと、ドーベルマン飼わないんならよ、でっかい家と広い庭のとこ、探せばいいんじゃないのか?」
!
「…甚助、オマエ頭いーな。」
「カンタが自分で言ったんじゃないか…」
甚助は、深いタメイキをついた。