第3章 「転入の時間」
渚Side
僕ら、椚ヶ丘中学3-Eは、暗殺教室。
もともと中学校の中で落ちこぼれだった僕ら。
E組のEは、ENDのE。
みんな違った理由でここにいる。
でも目標は同じ。
殺すこと。
僕らのターゲットは…、先生だ。
…始業のベルは、今日も鳴る。
五月。
梅雨が始まる前の、暑さが増してくる季節。
もうすぐ修学旅行だねー!などと、茅野とカルマくんといつ
ものように学校でしゃっべっていると…
殺「ヌルフフフフフ…皆さんおはようございます。席につい
てください」
皆「はーい」
いつものように殺せんせーが来た。
渚「じゃあね」
席に戻る。
もうすぐ出欠確認。よぉーし。そろそろ銃の準備かな…
殺「ヌルフフフフフ…今日は出席をとる前に、転校生を紹介し
ます」
皆「えぇ!?」
転校生!?この、E組に!?
岡島「女子か!?」
殺「はい」
岡島「マジかよ!?うっひょー!」
倉橋「うわぁー女子かぁぁ…!」
茅野「ふふっ、やったね!」
殺「では、入ってもらいましょう。桜井さん!」
『はぁい…』
ガラガラガラ…
皆「うぉぉぉ!」
皆から歓声があがった。
それもそのはず。入ってきたのは髪と眼の色が薄紫で、桜の
髪留めをつけた、背が低めの女の子。
僕が言うのもなんだけど……正直言って相当かわいい。
殺「では自己紹介をしてください。」
『あ、あの…元3年D組の、桜井雨涙葉です…。
えぇと…得意なことは料理と…なんだろ?…うぅーん…。
…まぁそんくらい?かなぁ…よ、よろしくお願いします…』
殺「ヌルフフフフフ…今日から、E組の仲間として一緒に頑
張っていきましょうね!先生、生徒が増えてとてもうれしい
です。」
『よろしくお願いします!』
殺「はい。では席はあの赤い髪の人と、背が高くて髪が…」
『小波夕輝…ですよね?』
殺「そうですが…知り合いでしたか?」
『はい!幼なじみです。』
殺「そうですか…ではあそこの席へ。」
『はい』
トタ、トタ、トタ…
桜井さんが歩いてくるのを皆が見つめていると、
ズデッ!
皆「!?」
な、なんと桜井さんが転んだ!
小波「はーっ…ったくよぉ…やると思った…」