第1章 真田幸村 両ルート恋度MAX特典「相変わらずの二人」
佐助(幸村はまた、遠慮なくやったな・・・)
数名の兵と共に向かった、森の中の山小屋。
幸村に叩きのめされた悪党共は、床に転がり、微かにうめき声をあげている。
一人一人縛り上げながら、
佐助「彼の一番大事な人をさらったんだ。命があるだけ、ホントにラッキーだと思った方がいい」
最近城下を騒がせていた人さらいの一件もこれで終結か。
佐助はふっと小さくため息を吐いた。
城に戻ると、幸村に報告しようと部屋へ向かう。
が、その廊下の先、襖から僅かに灯りが漏れていることに気付く。
佐助「・・・」
・・・やっぱり報告は明日の朝にしよう。
小さく聞こえる話し声に、佐助はくるりと背を向け、廊下を戻っていった。
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幸村「さっきの、もう一回」
「やだよ」
幸村「頼む」
「イヤ」
小さな灯りがぼんやりと二人を照らす。
脚を崩して座るなおが幸村を膝枕し、幸村の手がなおの膝を撫でる。
幸村「ケチ」
「じゃあ幸村が言ってよ、先に」
幸村「・・・」
なおに触れていた幸村の手が突然、パタリと畳に落ちる。
幸村「ぐーーー」
「ちょっと・・・!」
寝たふりをする幸村の頬は、少し赤い。
幸村「・・・だから・・・お前は、すげー可愛いよ」
目を閉じたまま、ぼそっと小さく告げる。
幸村「こんな良い女、他にいねー」
そっと顔を近付け、なおは彼の赤く染まったその頬に口づけた。
幸村「・・・」
横たえていた身体を起こすと、なおの腰に腕を回し、今度は幸村が顔を寄せる。
幸村「もっと」
強い眼差しに引き寄せられるように、その唇に、唇を合わせる。
「ん・・・っ」
何度も角度を変え、その感触を味わう。
幸村「今度はお前の番だろ、早く言え」
「ぁ・・・ 幸村は、この世で一番・・・んっ!!」
言い終わる前に、幸村の舌が入り込む。
「んっ はぁ・・・っ」
幸村「なお・・・」
なおの髪に指を差し入れ、頭を引き寄せながら、深く絡める。
もう片方の腕で背中を支えながら、なおをそのまま畳の上に押し倒した。