第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
あの日以来、セシル先輩は色々な楽器について教えてくれる。
中には見たこともない楽器もあり、とても楽しい。
聞いたところアグナパレス、セシル先輩の故郷の楽器らしい。
アグナパレスは音楽が盛んな熱帯の国。ミューズという神を国民全体で祀っているらしい。
…そしてセシル先輩はその国の王子様らしい。
お母さんが日本人らしく、日本に来てアイドル活動をしているらしい。
それとミューズのことも色々教えてもらった。
ミューズは音楽の神。
素敵な音楽にはミューズが宿る。
私が始めに聞いたフルート。あれにも宿っていたらしい。
セシル「ミューズは素晴らしいっ!」
ミューズを語るセシル先輩はきらきらと輝いていて、とても魅力的だった。
(楽しい…!)
今まで好きじゃなかったはずなのに…
段々と好きになってきた気がする。
これもセシル先輩のお陰かな。