第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
(音楽って、こんなに力があるんだ…!)
フルートの音色だけなのに、なんだか大きくて温かいものに包まれているように感じた。
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舞「…すごいです!セシル先輩!!」
セシル「ふふっ。ありがとうございます。」
セシル先輩が微笑んだのにつられて私も微笑む。
セシル「ところで…舞は音楽が好きですか?」
その言葉に自分でも顔が強ばったのが分かった。
それを見てセシル先輩が悲しそうな顔を浮かべる。
その顔で私の中に罪悪感が生まれる。
舞「あ!いえ…嫌いではないですが……苦手、です。」
私はとっさにそう言った。
私は前にも述べたとおり音楽が好きではない。
…裏返せば嫌いってことになるんだよね…。
私の中の罪悪感は大きくなった。