第4章 GAME☆レン
だんだんと気がつき始めた、自分の気持ち。
それに蓋をするように、レン先輩に質問する。
舞「ゲームじゃないなら…どこが好きなんですか?」
わざと冷たく言い放つ。
レン「全て?」
微笑みながら、そう言うレン先輩。
舞「そ…それじゃダメです!!」
惑わされるな。私。
レン「いろいろあるけど…一番はころころ変わる、君の顔かな?見ていて飽きない。」
舞「それは!私が多重人格だから…」
レン「どんなバンビも、全部バンビだろう?」
舞「…っ!」
それは私にとって、なによりもうれしい言葉だった。
多重人格。それは私にとって嫌なことでしかないから。
それを受け入れてくれる人なんていないと思ってた。
…自分でも受け入れられないのに。
この人は私の心がわかるのだろうか?
胸が痛いよ…