第3章 永久の向日葵☆音也
ぐっと涙を拭う。
舞「…音也。」
音也「うん?なに?」
舞「一緒に向日葵育てない?」
突然の提案に驚く音也。
舞「ほ!ほら!一緒に向日葵を育てれば、天国のお母さんに音也は元気だよって伝えられるし!!」
私はそこで息を吸ってから、言葉を続けた。
舞「…それに、音也にお母さんの好きだった花を嫌ってほしくない。」
そう言って音也を見ると、そこには微笑む音也がいた。
いつもの明るい笑顔とは違う。
見たこと無いような、穏やかな微笑み。
音也「…ありがとう。舞。」
そんな顔でありがとうなんて、ずるい。
舞「…っ!ほら!どうせだし種もらっちゃおうよ!」
そして私たちは2人で向日葵の種を採った。
ちなみに、その後撮影に遅れて2人揃って怒られた。