第9章 一緒に…!☆翔
それからトレーニングの日々が始まった。
オーディションまでは後1ヶ月。
それまでにどれくらい出来るかわからないけど、
一緒に頑張るって決めたから。
足手まといにならないように精一杯頑張る気だった。
…でも決定的に足りないものがあった。
舞「はぁ…はぁ…はぁ……」
翔「おい?大丈夫か?」
舞「は…い。これくらい…はぁ…大丈夫…で…す…はぁ…」
翔「いやいや!どう見てもダメだろっ!少し休憩するぞ。」
まだまだ余裕そうな翔先輩と対照的に、私は疲れ切っていた。
そう、私に足りないもの。
それは体力だった。