第8章 大きな壁☆真斗
真斗「寝ているのか?」
(そうか私寝てるのか…)
よくわからないしおかしいかもしれないけど、なんか安心できた。
真斗「こんな所で寝ては風邪をひくぞ。」
身体がふわっと浮く感覚がする。
ベットの上に降ろされると、頬に暖かさを感じた。
触れられた部分から温もりが伝わる。
その温もりに涙が出そうだった。
真斗「ゆっくり休め。…おやすみ。」
そう言うのが聞こえた。
足音が遠ざかる。
(いや…行かないで!お願い……)
その思いを知ってか知らずか、
舞「ま…さと…」
唇が震え、声が漏れた。