第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
セシル「誰のことを考えていたのですか…?」
そう聞くセシル先輩はなんだか辛そうだった。
私は口を開いて、そのまま固まった。
私が考えていたのは…セシル先輩。
そのことを伝えて良いのだろうか?
言ったらなんだか告白みたいになってしまうのではないか?
伝えて…今の関係が崩れるなんて嫌だ。
私は思わずセシル先輩から目をそらした。
セシル「言えないの…ですね。」
ちらっとその顔を見ると、寂しそうに微笑んでいた。
セシル「もう…ワタシから教えることはありません。」
舞「えっ…!」
その言葉に私の身体が一気に冷たくなった。
セシル「あとは…アナタが思う人に教えてもらった方がいいと思いマス。」
部屋から出て行こうとするセシル先輩。
行っちゃ…やだ!