第21章 甘い君と【トド松】
トド松side
ペロ
僕は音奈ちゃんの涙を
すくって指に舌なめずりしてやった
「しょっぱいね・・・まるで失恋の味みたいだよねーーー」
こんなキザな台詞は一度も
言ったことがない
ましてやカラ松兄さんみたいな
痛々しい台詞すら言えないというのに
でも言わないと伝わらないよね
だから僕は君に伝える
「音奈ちゃん。
僕と、結婚前提の追加として
ひとつになりたいです。
お願いします・・・」
「トド松くん・・・嬉しいよ・・・私もひとつになりたいと思ってたの。」
「本当に?してもいいの?」
夢みたいだ
君とひとつになれるなんてーーー
嘘みたいだ
「トド松くん・・・私をーーー
抱いて下さい。」
その一言で、僕の何かが糸のように
プッと切れて
押し倒して味見するーーー