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【鬼灯の冷徹】ダイアード災厄

第4章 一寸先も闇


「しかし、一つ問題があります」

鬼灯様が険しい顔をしている。



「地獄で生活するには、槐さんには少々キツい物があります。先ほども、目の前で責め苦を受ける亡者を見てしまいましたしね。それに槐さん、地獄の瘴気にあてられ呼吸が辛そうなのは私の気のせいでしょうか?」


あぁ、さっきから眩暈がするのはショックのせいだけじゃなかったんだ。



「つまり、地獄以外の場所で暮らしていただく必要があります。
感覚は生者のままですから。もっとこう、ヒトが極楽と感じるような・・・」


そこまで言って一層険しくなった鬼灯様の眉間に気づかない様子で閻魔様は明るく言った


「そうだね!天国に居てもらうってのどう?そうだ!彼の所に住まわせてもらえばいいよ!あそこなら丁度天国との境目あたりだから目立つ事はないだろうし」

尚も角度を上げていく眉間にトドメの一言。




「鬼灯君、白澤君に連絡取ってよー!」



--------------キリトリ-----------------




「地獄に貴方が来てしまった時に最初にいた場所、火髻処でなくて良かったですね」

「なんでですか?」

「あそこには似髻虫がいますから」

「にけ・・・なんです?それ?」

「要するにケツから入り込んで内臓食い散らかして脳みそ食い散らかす虫です。」

「!?!?」
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