第13章 江戸と伯爵と兄
じりじりと間合いをつめ、同時に斬り掛かった。
ティ「兄妹で殺し合うのは悲しいな...」
私「それが敵となった私たちの宿命なんなだよ。」
ティ「...なぁ、ちょっと落ち着かない?」
私「...」
私は無言で鎌を下ろした。
お互いに傷1つついてない。
ティ「俺さ、お前とまた一緒に暮らしたいの。だから、エクソシクトもノアをお互いやめて一緒にどこかで暮らさね?金とかは千年公がどうにかしてくれるからさ。」
その言葉はきっと昔の私が最も望んでた言葉。
けど、今は違う。
なのに、その言葉に動揺してる。
私「...っ!私もできるならそうしたい。けど、この髪と見た目じゃどこに行っても教団に見つかっちゃう...。
ノアは見逃してくれても、私のイノセンスは壊すでしょう?シャインやロッドを失うのはティキ兄や家族を失うのに等しいのっ!」
自分の思いを全て吐き出した。
私は教団よりもノアになってしまったティキ兄の方が大切だ。
けど、仲間も見捨てられない。
仲間を無意識で家族と言ってしまうほど大切に思ってる。
それに、アレンとは離れちゃ嫌なんだ。
それはきっとアレンを...
ティ「そうか...」
なにか言いたそうな感じだったけど特になにも言わなかった。
否、言えなかった。
ティキ兄の上、伯爵が目に入ったから。
その手に黒い球体を乗せて。
その球体はどんどん大きくなっていく。
伯「チョコザイナ♥」
それは江戸を飲み込もうとしていた。
私「みんな...っ!」
ープロテクター最大出力ー