• テキストサイズ

びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第9章 ❦ SPECIAL THANKS ❦ Vol.2


「さぁ、入って?
皆ソワソワして待ってたんだから!」

「へぇ…中庭まであるんだな」


玄関には下駄箱があり、それぞれの名前が書かれている
中庭には花壇やベンチもあって…


「いいね、凄くいい」

「でしょ?学校ぽさは否めないけど」


子供達が過ごしやすいようにと潤さんが色々考えてくれて
話には聞いていたけど、僕も和也も櫻井さんも見るのは初めてで
淡い木の色を基調とした明るくて清潔なこの施設が
皆の憩いの場所なのだと思うと心から嬉しかった


「「「智さん! 和也さんっ!」」」


数人の男の子が僕達を見付けて駆け寄り、腰に抱き付く


「わわっ…!」

「皆、元気にしていましたか?」

「はいっ! 智さんは?」

「ふふっ。僕も元気にしていたよ」


一人づつ頭を撫でてやると
嬉しそうに微笑んだ


「なんだよ〜、和也と智ばっかり…」

「翔くんもハグされたかったの?」

「ち、ちげーわ!」


早く早くと手を引っ張られて大広間へ行くと


「和也さん…!」

「慧…!元気にしていましたか…?」

「僕は元気です。和也さんもお元気そうでなにより…」


慧と和也の涙声が胸にジンと響く
慧の後ろには光一さんや太輔、元魅陰たちの姿もあって
皆、目を細めてその姿を見守っていた
/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp