第7章 Eternal Burgundy
――――― あれから。
「小山! 行くぞっ!」
「えー、またですかぁ…」
「どうせ暇なんだろ?」
「まぁ暇ですけど」
最低週に2回は小山を誘ってジムに通っている
「先輩かなり引き締まりましたよね?」
「だろ? 俺の辞書に不可能という文字はないんだよ!」
「…なんかキャラ変わってません?
松本さんの影響かな…」
「あ? なんか言ったか?」
「なんも言ってません!」
「だいたいお前は…」
「あっ、先輩キスマーク見えてますよ?」
「えっ?! マジ?!」
「嘘です
でも慌てるって事は心当たりがあるんですよね?」
「お前なぁ…
潤に言い付けんぞ?」
「それは勘弁してぇぇえ…」
俺の人生に潤が居る
それだけで楽しくて
“仕事終わったからこれから行くよ”
メッセージを打つ指の運びも軽い
“お疲れ様。気を付けて来いよ”
直ぐに返された返事に笑顔が溢れる
「何ニヤけてんスか。行きますよ?」
「わぁーってるっつーの!」
俺達の第二の青春が幕を開けた
滑り出しは順調だ
ただ、一つ
俺でさえ予測出来なかった事がある
それは…