第7章 Eternal Burgundy
店に来て2時間が経つ頃、ふと小山が言った
「そういえば先輩、最近ちょっと太りました?」
と
「え…まじか」
俺は自分の頬や顎を触った
確かにちょっと…肉、ついたかも
「いや、なんとなくですよ?最近正面でよく見てるんで…そんな気がしただけです」
笑いながら、枝豆をプチプチ口の中へ入れる小山
そういえば最近飲んでばっかだもんなぁ…
そりゃ太るわ
でも
「小山は変わんねぇよな」
同じ日に、同じだけの量を飲んで食ってんのに…なんでだ
体質の違い?
「あぁ。僕は定期的にジム行ってるんで」
「ジム?」
「はい」
ジム…ジムか
「健康的だな」
「まぁ…はい。会社じゃ椅子に座ってることも多いんで。身体動かさなきゃなーって…最初は家でやってたんですけどね。続かなくて…」
「へぇー…」
「あ、良かったら紹介しましょうか?僕の行ってるジム」
「え…」
「やってみると結構楽しいですよ」
小山が爽やかに笑う
「んー…」
俺は悩んだが、見学くらいしてみるかと思って
小山にそのジムの場所を教わった