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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


カップラーメンをゴチになって
俺達は家へと帰って来た


「増田さんて、イイ人だね」

「あぁ。アイツは人懐っこくて明るくて
年上には従順だし、年下の面倒見もイイしさ」

「仲間、だしね」


あれ?
雅紀のやつ、なんか拗ねてる?

そういや、増田の家にいる時に
俺達の関係を興味深そうに
いや、不思議そうに聞いてきた
俺達のチームの事を説明して、その仲間だと答えると
安心したような、それでいて寂しそうな複雑な顔をしていた


「なんだよそれ。 妬いてんのか?」

「妬いてなんかないっ…」

「雅紀は俺の恋人だろ?
弟でもあるけどさ」

「そう、だけどっ…」

「増田の他にもさ、5人の仲間がいるんだけど
揃いも揃ってイイ人達だよ?
雅紀の事も皆に話してあるしさ」

「皆に…?」

「あぁ」

「そっか…それは嬉しいけどっ…
ねぇ、しょーくん。
喧嘩したり…とかさ、ホントにないよね…?」

「無意味な喧嘩はしねぇよ
むやみに人を傷つけたりもしない
だから安心しろよ、な?」

「うんっ…」


髪を撫でてやるとはにかむから
そんな雅紀をそっと抱きしめながら
この柔らかな笑顔を失わずに済んだのはアイツのおかげだと
心の中で改めて増田に感謝したんだ
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