• テキストサイズ

びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


❦雅紀Side❦



しょーくんが高校合格と共に金髪になった
似合ってる
似合ってるけど
なんだか急に遠くへ行ってしまった感じで
ちょっと複雑だ


「高校デビューかぁ…」


自分が知らなかっただけで
実はしょーくん、そういう人達に憧れがあったのかも知れない
僕は荒っぽいことは好きじゃない
人に迷惑かける行為も…
決め付けるのは良くないけど
不良のイメージってどうしてもそんな感じ
しょーくんには
しょーくんだけには
そんな風になって欲しくなかったなぁ


小遣いの中から買った、お揃いのキーホルダーを握りしめた
僕の知らないところで
どうか変わって行ったりしないでね

立ち上がり、自分の部屋を出ると
向かいのしょーくんの部屋のドアをノックする


「しょーくん、入っていい?」

「いいぞ♡」


そっとドアを開けて中の様子を伺うと
ベッドにダイノジになって苦しそうにお腹を擦っていた


「食べ過ぎたの? 大丈夫ー?」

「調子に乗って食い過ぎた!
ところで何か用か?」

「あっ、そうだ。
あのね、これ、しょーくんに合格祝のプレゼント!」


ベッドの側に座り込んで
しょーくんの目の前にプレゼントを差し出した


「まぁーさぁーきぃぃぃーーー(泣)
兄ちゃん嬉しいぞ!」


…ほっとした。
嬉しいって言ってくれた
見た目は変わってもやっぱり中身は変わってないや。…って、えぇっ?!

突然しょーくんに頭ごとムギュウされて
ドキンと心臓が跳ねた
/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp