第5章 俺様天使!
❦ J Side❦
「おーい、 J 」
「なんですか?」
「なんかお前さ…最近急にカドが取れたっつーか、丸くなったっつーか…
なんかあったのか?
熱でもあんのか?」
リーダーが不思議そうに俺の顔を覗く
「熱なんかありませんよ
リーダーが上から目線に気を付けろって言ったんじゃないですか」
「いや、そうだけどさ
つーか、何食ってんの?」
「これ?
これは禁断の果実です」
「禁断の果実ぅ?
どう見てもクランベリーじゃねぇか」
「俺にとっては禁断の果実なんですよ」
ふふっ。と笑う俺を
リーダーは不思議そうに見ている
「あっ、そうだ」
「ん?」
「マサキが、サトシに宜しく、って」
「お前っ!マサキに会ったのか!
て事はもしかして…」
「バッチリ見ちゃいましたよ、あの絵」
「…っ!」
リーダーは
『小遣いだ、取っとけ』
と言って、俺に口止め料を渡してきた
金なんかよりも休暇が欲しいなぁ
そうすれば
ニノともっとゆっくり出来るのに…
108つの階段の下に流れる川を見つめた
この下に…ニノがいるんだよな…
ニノ
また、お前に会いたいよ。