第5章 俺様天使!
❦ J Side❦
俺は天使の中でも類稀なるパープルアイを持つ、エリート中のエリートだ
自画自賛?
いや、事実なんだからしょうがない
それが最近、何やら俺に対する風当たりが強くなって来ている
これは一体どういうことだ?
「 おーい、J 」
ほら、また来たよ…
「なんすか
話ならもう済んだでしょ?」
「お前ねぇ
オイラだって意地悪でこんな事言ってんじゃないんだよ?
ちっとは聞く耳持てや」
あー、もう
煩いなぁ…
「はい、はい、はい
わかりましたって!
以後気をつければ良いんでしょ?」
「まったく、お前にはホント手が焼けるよ」
項垂れるこの人は、大天使のサトシ
名前で呼ぶと角が立つから、リーダーって呼んでる
「天使の自覚、持ってくれよな?」
「へーい」
リーダー曰く、どうやら俺は上から目線ってヤツらしい
そうか?
そうでもなくね?
ちょっと Sっ気があるのはまぁ、認めるけどさ
「なんか色々窮屈だなー…」
俺は元々、我が道を行くタイプだ
ああしろ、こうしろと言われると
ついついそれに反発したくなる
その気持ちは、リーダーだってわかってる筈だと思うんだけどさ
「はーぁ… どっかに自由は落ちてねぇかなぁ…」
何処までも広がる天空を見上げて
俺は一つ、溜息をついた