第4章 溺れる夜は…Monday
あれから。
『壊れるほど、俺を愛して』と
伝える事が出来た俺は
霧が晴れたような、憑き物が落ちたようなスッキリした気持ちで雅紀と向き合えるようになった
そして
あのヒトに捨てられた日の事を思い出すことも
いつしか無くなっていた
俺がした事を雅紀が100パー許してくれているかといえば
そうではないと思う
寧ろ、許してもらおうなんて思わない
ただね…
雅紀も俺に隠してた事があったんだよね
隠してたというより
随分と抑えてたってだけなのかもしれないけど…
「さーとし♡ もう一回しよっか♡」
「ちょっ…!さっきしたばっか…!
雅紀、待って!待ってって!」
「やだ♡ 待たない♡
壊れるほど愛してあげるからー♡」
「あー!もー!
雅紀のバカぁぁーーーー」
今日は月曜日
今宵も濃ゆい夜になりそうだ
月曜の夜
僕は
雅紀に溺れてる…♡
❦ 『溺れる夜は…Monday』〜 完 〜 ❦