第4章 溺れる夜は…Monday
『凄いよ雅紀! めっちゃ美味いっ!』
『だろぉ〜?』
雅紀の作ってくれたものはどれも美味くて
心を込めて作ってくれたのが良く分かって
『ありがとね、雅紀』
『んーん、智が喜んでくれて俺も嬉しいっ!』
ほのぼのした温かい時間を過ごした
洗い物は俺がして
その間に雅紀には風呂に入ってもらって
『智も入ってきちゃいなよ』
『うん、わかった』
しっとりと髪が濡れた雅紀を直視出来なくて
何、照れてんだ、俺…
『上がったよー』
『…あ』
『うん?』
『や、何でもない…』
雅紀の表情が硬い気がするのは気のせいかな
『どうする? もう寝る?
それともゲームかなんか…』
『いいから…智、こっち来て…?』
気のせいなんかじゃない
やっぱりいつもの雅紀じゃない
隣りに座ると
いきなりギュッと抱きしめられた
『ちょ、雅紀っ…!』
『ごめん、』
『…え?』
『俺もう限界かも…』
『限界って、っえ? え??』
抱きしめられていた手が解けて
フッと身体が離れたと思ったら
『キス、していい…?』
雅紀が男の顔をしていて
『…いいよ』
俺は目を瞑って
雅紀からのキスを受け入れた