第4章 溺れる夜は…Monday
『何言ってんだよ…』
心臓が、ドキドキと煩い
まともに雅紀の目を見る事が出来なくて視線が泳いだ
『本気だよ、俺』
どうして
どうして、俺なんか
『ねぇ、まさ…』
『好きだよ、智』
俺は男で、
雅紀も男で、
それなのにどうして、
『俺とっ…付き合ってほしい』
あー、もう…
『俺も…』
『え…?』
『俺も、雅紀が好き
宜しく…お願いします』
いつからかなんてわかんないけど
俺は雅紀のことを友達以上に思っていた
それが恋だなんて気付きもしなかったけど
俺の側にはいつだって雅紀がいて
あの太陽みたいな笑顔と明るさに救われてきたんだ
これからもずっと
雅紀の隣りで笑っていたい
あの綺麗な横顔を独り占めしたい
誰にも渡したくなかった
『ホントに…?』
『うん、』
『夢じゃないよね…?』
『夢じゃないよ
雅紀の方こそ俺なんかでいいのかよっ…』
『いいに決まってるだろ!
俺は智がいいんだよ』
雅紀から言い出してくれなければ
きっと俺は雅紀の気持ちどころか
自分の気持ちにさえも気付けなかっただろう
『ありがとう、雅紀』
『こっちこそ、ありがとう
俺、スッゲェ嬉しい!』
雅紀は太陽みたいな笑顔で
本当に
本当に嬉しそうに微笑ったんだ