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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第4章 溺れる夜は…Monday


あれは高1の終わり
数学の進級試験に落ちた俺は
居残りで追試を受けさせられた

追試組のメンバーは10人弱
知ってる顔は無かった…筈だった







『雨かよ…』


拠りによって追試会場の教室を出る頃に勢い良く降り出した、雨
あー、でも
学校出ちゃってからじゃずぶ濡れだったし
かえってタイミング良かったのかも?

みるみるうちに雲行きか怪しくなって
あ…コレ、雷来るかも…
そう思った時


『雨、凄いね』


後ろから声をかけられて
振り向くと背の高い、爽やかな茶髪が一人


『あー…そう、だね』

『大野君も傘、無いの?』

『え…なんで俺の名前知ってんの』

『話してみたいなぁって、思ってたから
あ、俺ね
6組の相葉ってゆーの
相葉雅紀
よろしくね?』

『…よろしく』

『雨、暫く止みそうもないねー
弱まるまであっちのフリースペース行かない?』

『あー…うん、』


自販機で飲み物を買って
相葉君と二人でフリースペースの丸テーブルに相向かいに座った

空がゴロゴロと鳴り出して
その音が段々と近くなってきたと思ったら
割と近くで稲光がピカッと光って
俺は思わず耳を塞いだ
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