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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第2章 バーチャルな君と僕


❦智Side❦



調子に乗りすぎたことを
この上なく後悔する

あぁ…もう……
なんであんなこと言っちゃったんだろ…

不信感持たれちゃったかな
嫌われちゃったかな…
下心が全くなかったと言えば嘘になるけど
カズちゃんがどんな子なのか
純粋に知りたかっただけだったんだ


『ごめん!! 今のはナシ!
写メなんて嫌だよね
考えナシにこんなこと言っちゃってごめんね
カズちゃんとこうしてやり取り出来るだけで嬉しいから
勝手だけど信じてほしい』


思いつくままにキーボードを叩いて
送信しようとした時
受信メールが光った


返信、来た…!


打ち込んだメールは送信せずに
受信したメールを開く



『サトシ君も写メ見せてくれるなら』



「うそ……」



ホントに?
ホントにいいの?


よし、送ろう!
言い出しっぺは僕なんだから
僕から送らなきゃ…!





とは言っても
自撮りなんて普段しないし
自分の写メなんて一枚も持ってない

やってみる? 自撮り。


スマホをインカメラにして
腕をめいっぱい伸ばして
人生初の自撮りってやつをしてみた





「…」


慣れないせいか表情が硬い
まるでぶすくれてるみたいだ

こんなのを送ってその後メールが来なくなったら
後悔してもしきれない

潤みたいにイケメンで
写真写りが良かったら
こんなに悩まないのに…


「…あ、そうだ」


僕の中に
悪魔のひらめきが浮かんだ
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