第2章 バーチャルな君と僕
僕は頭を抱えて机に突っ伏した
「これじゃ…僕も送らなきゃじゃん…」
ネットなら大丈夫って、軽く考え過ぎてた
まさかこんな展開になるなんて
「もう…どうしよ……」
情けない声を出しながら
サトシ君からのメールを開いた
『そうですよね
言うならまず自分からですよね!
分かりました、添付しておきます!』
偉いなぁ…サトシ君
普通なら、僕が女の子なら…好感度アップだよ…
なんとも言えない表情で笑ってから
添付されてきた写真を表示する
「うわ…ぁ…」
映し出された写真にはちょっと眉毛が濃いイケメンが写ってた
え、これがサトシ君!?
すご…
まつげ長いし、鼻高いし、綺麗な唇してるし…って顔整い過ぎ!超美男子じゃん!
僕こんな人とメールしてたの?
「まるでアイドルじゃんか…」
そう言っても過言じゃないよこれはって
じっと見ちゃってたけど、すぐに自分の置かれてる状況を思い出した
…なんとかしないと
カズハの写メを…なんとか…
「そうだっ
文化祭で女装させられたやつとかでも大丈夫かな…?」
あの、今年の女装コンテストで
半ば強引にさせられた女子高生姿の写真でも…
僕は嫌々だったけど
周りの評価は結構高かったからこれなら女の子って言っても、バレないかも