第2章 バーチャルな君と僕
何回も聴いて
書くことが決まるとコメント作成のページに移る
「…いや……やっぱメールにしよう…」
なんとなく
そっちの方がこの感動…伝わるんじゃないかと思って
「えーっと…サトくんのチャンネルにアクセスして…」
メールの作成ページが出てくると感想を綴った
『サトくん、今日はメールで失礼します
まず、リクエストに応えてくれてありがとうございました!
率直な感想はすっっごく感動しました、です
あんなに高い声なのに、綺麗に出せてて
ビブラートも抑揚も完璧で…
やっぱりサトくんってすごいですね!
この歌も、サトくんの歌声も更に好きになりました
また、サトくんに歌ってもらいたい曲ができたらリクエストしてもいいですか?
お返事待ってます
カズハ』
打ち終わって
パソコンを閉じようとしたけど
「返事…すぐ来るかな…」
この前のコメントの返しもそんなに遅くなかったし
サトくんが今パソコンをつけてるのか
家に居るのか…分からないけど
せめて、勉強が終わるまで…待ってみようかな…
パソコンはそのまま
きもち遅めにシャーペンを動かして
来るかも分からないサトくんからの返事をドキドキしながら待った