第1章 かりそめの遊艶楼
邪魔だというように和也の襦袢を脱がしてから
「それ、とって」
「…あ…はい…」
壺が手渡されるとフタを取って置き、中に指を突っ込んだ
トロトロした液体が指に絡み付く
「…っん…ぅ…」
蕾にもたっぷりつけてやると尻が何度も跳ね、誘ってるようで
挿れたい衝動に駆られてしまう
「…力、抜いてて」
まだ周りをしっかり解していないのに気がせって…
ぬめる指を一気に中へ沈めていった
「んっ…あ…」
恐怖を感じているのか
こちらに顔は向けず、さっきからずっと布団を握り締めて耐えている和也
だからと言って俺の指が止まる訳じゃない
抜き挿しをして段々と本数も増やしていけば
そこは柔らかくなり、受け入れる準備が整い始める
「…はぁ、ダメだ限界」
俺のモノからは透明な液が流れていた
ズボンをさっと脱ぎ、迫る行為に怯える和也の腰を持ってそれを蕾に擦り付ける
「和也…こっち向いて」
そろそろと振り返った顔は小刻みに横へ揺れて
"やめて"と訴えてるようだった
「ん…」
それに気付かないフリをして腰を進めると
「すげ…締めんなっ…」
「んぁあっ…やだぁっ」
先程より大きく首を振って必死の抵抗を見せられた
咄嗟に、萎え始めた和也のソコを掴んで上下に擦った
「ぁ…あっ、はあっ…」
少し落ち着き、中が緩まり始めたところで
手はそのまま
タイミングを見計らって奥へ突き進めていった
「…は…すげ…」
中は溶かされてしまうじゃないかと思うくらい熱かった
「はぁ、はぁ…あ」
俺のモノが異物と判断されキツく圧縮されるけど
その都度、ソコの刺激を存分に与えてやって腰を振った
「あ、っは、あぁ…」
乱れた髪を張り付けながら横を向く和也の目から涙が見える
快感の?…いや違うな
俺がまだ怖いか…
でも抱き方は別に下手じゃないだろ
喘いでるんだから気持ち良いんだろ
…なんでそう言わない
買ってやってるのに大してこっちを見ないで、媚も売ってこないで
どうしてだ、他の子達は赤格子から俺を望んでたのに
なんでお前は…
「和也、っかず…」
「あ、は、あぁっんぅ…」
くそ、くそ…もっと俺を見ろ、求めろ
「っは…く…」
激しく蠢く中に俺が取り込まれそうになって慌てて腰を突き上げた