The result of revenge [ディアラバ]
第3章 First experience~初めての経験~
「...早くしろ。」
声のトーンが低くなった
怖い。
ここで抵抗したらどうなるか...
何度想像しても同じ結末だった。
もう従うしかないのかな......
シュウさんの側へ寄っていった
自分の身体が少し震えていたのが分かった。
「ほら....自分から差し出せ、俺が気持ち良くしてやる...」
耳元で囁かれ、身体がビクッとなった
「なんだ、もう感じてるのか?耳が敏感なんだな、あんた。じゃぁ、ここから吸ってやる......。」
シュウさんの唇が耳に触れ、
次の瞬間、牙が差し込まれた
「痛....いっ........んぁっ....」
「...っは、いい声。」
「はぁ...はぁ...」
あまりの痛みに声が出ない。
「...匂い、濃くなってる...痛いと感じるのか?あんたって変態だな...。」
鼻で笑うシュウさん
シュウさんが与える痛みは
その優しい声からは想像つかないほどの痛みで、余計に恐怖が増した。
再び差し込まれる牙...
血が零れるのを防ぐかの様に
シュウさんの舌が私の耳を舐める
「あっ...んっ......」
嫌だ......
気持ち良いなんて絶対思いたくない。
けれど私の身体は、血は、
反応してしまっていた...
身体の震えも止まらない。
「...んっ...シュウさ...ん...っ」
「...っはぁ...。なに、呼んだ?もっとって事?...」
「違っ......」
何度も繰り返される痛み
その裏にある快楽に、私は涙が出た。
「...アンタの血...どんだけ濃くなるんだ?...」
「...うっ..。あぁ...んん...」
涙が止まらない
「......なんだ、あんた泣いてんのか?...はぁ...。」
私の涙に気付き
しらけた様子のシュウさん
「...だる。」
これ以上泣いている所を見られたくないと
自分の手で顔を隠した
「......。」
しばらく涙が止まらなかった...
そして、隣にあったシュウさんの気配はいつの間にか無くなっていた。
私は泣きつかれて、そのまま眠っていた...