第1章 バレンタインデー
穂花「バレンタインデーキィッス!ということではい、保育ルームのみんなにチョコあげるね~」
「わーい!」
鷹「おで!おでこの青い袋のがいい!」
奇「きりんはピンクがいいでしゅ!」
兎「えっ俺にもくれるのありがと。いやーバレンタインなんて満喫するの何年ぶりだろうねー」
鹿「みんなの分用意してくれたんだね、ありがとう。大変だったんじゃない?こんなにたくさん」
穂花「ううん、意外と短時間で大量に作れるものだから。溶かして固めるだけだし」
兎「そんな裏事情は聞きたくなかったなー」
拓「りゅう!りゅう!かみたのぶんがない!」
穂花「かみた?」
鹿「狼谷のことだよ。狼谷の分のチョコがないの?誰か2つ取ったりしてない?」
鷹「おれいっこしかとってねーぞ!」
奇「きりんもいっこでしゅ!」
鹿「あ、あれー?困ったな…」
穂花「あ、ごめんね。適当に作ったから数足りなかったのかも。じゃあ狼谷くんには内緒の方向で」
奇「はやとにいちゃまだけなかまはずれ!よくないでしゅ!」
鷹「あにぎだけなかまはずれすんなー!」
兎「って言っても足りないんじゃしょうがないよねえ」
拓「じゃあうしゃだの分!あげるー!」
兎「えーやだー」
鹿「それなら俺の分を」
穂花「それは駄目です!!ていうか、狼谷くんはチョコ好きじゃないみたいだからきっといらないよ。今日もクラスの女子のチョコ突っ返してたし。だから遠慮せずに…」
狼「お前ら何持ってんだ?」
穂花「うひょあああぁびっくりしたああ!!ちょ、狼谷くん、気配消して人の背後に立たないで!心臓縮んだよ!」