第1章 わたし、頑張ります‼︎
私は、玄関の前でうじうじしていると、ガラッと玄関が開いた。
「あわっ…!」
急なことに、驚きが隠せなく、可愛げの欠片もない驚き方。
怠けた声が空を飛ぶ。
「あ…!あてねちゃん…?
今日からだったの…?」
「チョ、チョロ松くん…!
あの、えっと…。そう、みたい?」
私は髪を耳にかけながら、微笑を零して笑い掛けた。
チョロ松くんは元のへの字を、もっとへの字にして苦笑した。
ああ、気まづい…。
「ま、まぁ、上がりなよ!立ってるだけってんのもアレだし…!」
「あ、じゃぁそうさせて貰おうかな…お邪魔しまーす」
私は幼馴染の家だからといって久しぶりなのにズカズカと家に上がり込んだ。
何回も来たことあるけど…もう本当高校生ぶりなのでこのシチュエーションに懐かしさを覚える。
「懐かしー」
「懐かしいねー」
と、同時にチョロ松くんと同じ言葉を口にした。
「あっ」
今度は同時に見合って笑い合う。
わぁ、本当に懐かしいな…
私達はクスクス笑いながら昔話をして、部屋に上がった。