第5章 ホントはね?
Nside
「翔さん、さっき何か言おうとしてたよね?」
泣きやみ息を整える翔さんに尋ねた
S「俺、和はもう、俺のこと何とも思ってないんだと思ってた…だから、別れようって、それが和のためになるなら、って…」
やっぱり、不安にさせてた…
きちんと伝えよう
「俺は翔さんのことちゃんと好きですよ?でも翔さんには俺が素っ気なく感じたんだよね…」
翔さんがゆっくりと頷く
「ホントはね、翔さんのカッコいい顔を見ると照れちゃって、その顔を見られたくないんです。俺、天の邪鬼だから」
翔さんは顔を真っ赤にして
S「そうだったんだ…てか、そんなこと言われたら俺も恥ずかしい……」
2人で恥ずかしがってたら何だかおかしくなってきた
「ふふっ…」
S「これからはさ、思ってることきちんと言うね?」
「そうですね、俺も翔さんのまえでは天の邪鬼、卒業しなきゃ」
S「いや、そのままでいいよ」
今度は翔さんが俺を優しく抱きしめる
「え?」
S「天の邪鬼なところも全部好きだから」