第19章 with you
Oside
「おはよー」
なんて普通の顔して、いつもの定位置に寝そべったけど、
翔くんと2人きりな状況に落ち着くはずもなく、何度も寝返りをうっては、ちらりと彼の方を見るのを繰り返していた
しばらくすると
N「おはよーございます」
M「おはよ」
A「おっはよー!」
3人がぞろぞろと楽屋へ入ってきた
S「おはよ」
翔くんはその3人に柔らかい笑顔で言う
おいらにはそんな表情してくれなかったのに…
なんて少しだけいじけてみるけど、そんなおいらの気持ちは彼に届くことはなく、スタッフが呼びに来てみんなは楽屋を出て行った
おいらも重い体を持ち上げ、楽屋を出ると翔くんが待っていた
S「今日さ、朝風呂だったの…?」
「へ?」
突然の質問に対応出来ず、間抜けな声が出てしまう
S「いや、なんでもない…ごめん、先行ってるね!」
そう言うと翔くんは前を歩くメンバーの方へパタパタと走って行った