第19章 with you
Sside
「おはようございます」
誰もいないってわかってるけど、一応挨拶をして楽屋へ入る
案の定誰からの返事もない
いつもの様に荷物を置き、ソファに腰掛け新聞を開いた
すると
O「おはよー」
珍しく智くんが2番目だった
大きな欠伸を1つして、いつものソファの定位置で寝そべる
目の前を通った瞬間、ふわっとシャンプーの香りがした
ん?朝風呂だったのかな…?
少しだけ気持ちがモヤっとした
もしかして、朝まで誰かと一緒だった、とか…?
そんなことを考え始めたら、もう目や耳からの情報は何も入らなくて、
そのことだけが頭の中をぐるぐると回っていた