第18章 heal your...
Sside
「はぁ…」
玄関からそのままの足でキッチンへ向かい、冷蔵庫を開ける
冷えた缶ビールを片手にソファに腰をかける
プシュッとタブを開けるといっきに喉へ流し込む
これが俺の唯一落ち着ける時間
ふと窓の外を見るとうっすらと明るくなり始めていた
「ははっ…」
自然と出た渇いた笑い声が余計に虚しくさせる
好きでやっている仕事なのに、自由な時間もほとんどなく、
最近は辞めたいとさえ思ってしまうようになった
帰って来てビールを飲み、ゆっくりする暇もなく資料を読み漁る
こんな生活がしばらく続いていて、ストレスも限界まできていた