第16章 桜の季節
Mside
「はっっっっくしゅーんっっっ!!」
はぁ、またこの季節がきた…
「ぶえっっくしゅーーんっ!!」
ずびっと鼻をすする
S「松潤、大丈夫?」
翔くんが俺の顔を覗き込んで言った
その顔があまりにも可愛くて…
S「あー!鼻水垂れてる!ふいて!」
鼻血ではなく鼻水が垂れて、とてもアイドルだとは思えない顔をしていた
A「へ、へっ、へっぶしゅーーーーぅーーん!!!」
N「なにそのくしゃみ…」
O「zzz…」
今日も嵐の楽屋は平和です
笑
S「松潤、ほんとに大丈夫?収録耐えられる?」
スタッフさんに呼ばれスタジオへ移動する途中、翔くんがまた顔を覗き込んで言った
「ああ、大丈夫だよ、ありがとう。薬飲んだし収録はもつとおもうよ」
S「そっか、良かった」
そう言ってニコッと笑う顔が眩しかった
翔くんを可愛いと思うようになったのはいつからだろう…
ずっと年上の憧れの人だった
頭も良くて、優しくて、
お兄ちゃんみたいな存在だった
だけど、あの日から、翔くんへの気持ちが変わり始めた