第11章 夢から覚めても
Mside
A「で、翔ちゃんと何かあったの?」
店員さんが生ビールを2つ置いて出て行った時、相葉くんが言った
こういうのは鋭いんだなぁ
「翔がさ、悩んでるみたいなんだ…きっと俺のこと
朝になると必ず涙目で俺にしがみつくんだ
体も震えてるし、何か不安なこととかあるのかな?って…
でも、考えても考えてもわからないんだ」
相葉くんはじっと黙って聞いてくれた
そして
A「きっと翔ちゃんに聞くのが一番じゃない?」
相葉くんは誰でも思いつくけど、一番難しいことを提案した
「それができないから…」
A「だーかーらー、どうしたの?とか、大丈夫?とか聞くんじゃないんだよ」
「え?」
A「俺がそばにいるから、とか抱きしめて言ってあげればいいんだよ」
相葉くんはリーダーにそんなこと言ってるのか?
A「そしたら、自然と話してくれるようになるんじゃないかな?」
少し照れくさい台詞だけど、一理あると思った
「なるほどな…」
A「まぁ、1回やってみてよ!ダメだったらまた聞いて?」
「うん、ありがとう」
相葉くんに相談して正解だった
帰ったら翔と話そうと決めた