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小さな物語【気象系BL】

第11章 夢から覚めても



Mside

S「潤はさ、ホントに行きたいの?」

「え?どこに?」

S「メイド喫茶」

ソファに座る俺に向かって床で正座をする翔
この前の収録の時のことをまだ根に持っているようだ

「行きたいって言ったら?」

S「え…」

前のめりになっていた翔は黙り込んで肩をすくめてしまった

「ごめんごめん、冗談だよ」

俺はそう言って翔を抱き寄せた

S「潤は…俺でいいの?」

耳元で聞こえた声はか細く震えていた

俺はぎゅっと腕に力を込めた

「あたりまえだろ?俺には翔しかいないよ」

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