第8章 きっとこれは…?
Oside
きちんと2人に話そう
そう決めたら早く会いたくなった
テレビ局の中を走るのは何年ぶりだろうか
あの時はニノと翔くんと一緒だったっけな
懐かしく思いながら走った廊下はとても短く感じた
2人をおいらの家に呼んだ
松潤のアドバイス通り、3人でいることもおいらたちの形だと思った
翔くんは真面目だし、ニノも素直じゃないし、受け入れてくれないかもしれない
だけど、伝えられないままは嫌だ
S「お邪魔します!」
N「こんばんはー」
いつものようにおいらの玄関をくぐる2人
何もなかったみたいに2人は機嫌が良かった
「ごめんな、いままで…」
並んでソファに腰掛ける2人の前で床に座り、頭をさげた
N「ホントですよ…」
S「智くん、理由聞かせて?」
2人はおいらの話をきちんと聞いてくれた
2人を好きになったこと
なぜ避けるようになったのか
全部話した
「おいら、翔くんもニノも好きなんだ
だけど、どっちも選べないから
どっちも選びたい
おいら、欲張りだから」
2人は驚いていた
N「え!?なに言ってるんですか!?2人っ!?え?」
ニノは驚きのあまり立ち上がってキョロキョロしている
S「俺も…」
N「え!?」
S「俺も、2人が好き!!」
N「えーーーーーーー!!!!????」
「ほんと?」
S「うん、俺ニノのこと好きだった
だけど智くんに避けられるようになってから、智くんのことすごく考えてた」
N「でも3人って…」
「おいらは、おいらたちの形で良いと思うんだ
3人でいることが、おいらたちの愛なんだよ」
N「おーのさん…」
翔くんの反応は予想外だったけど、
ニノも納得してくれた、っていうか諦めた?
おいらは2人の手をとって
「2人とも、おいらのそばにいてくれる?」