第15章 ミツゴノキョウダイ
はぁ、私に部長なんて勤まるのかな?
他の人に頼んだらいいのに何で私なのよ。
若井さんは・・・三年だし、他に二年はあの三人だけ
しか居ないしなぁ。
「おい、稲葉。」
「あ、寅之助だ。」
「下の名前で呼ぶな恥ずかしいっ!」
「何で嫌なの?いい名前じゃない。」
この人は三橋寅之助、さっき言ってた三人の一人である。
寅之助は三つ子の兄でもう二人紫音と冬人がいる。
それぞれ楽器は違って寅之助はトランペット、
紫音はパーカッション、冬人がフルート。
三人はよく放課後部室に残ってセッションしたりするほど
楽器が好きで仲良しなの。
「寅之助そういえば何か用?」
「いや別に・・・やっぱりいいわ。」
「じゃあまた部室で。」
・・・あ、さっき部長の事言い忘れてた。
まあいっか、どうせ放課後会うし。
それに今はお昼買いに購買行かなきゃ!
とりあえず今はゴ・ハ・ン♪