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憂鬱クラリネット

第13章 トラブルハッセイ


井上アキラ14歳稲葉ルナの親友である。

今、私はとんでもない事態に遭遇している

私だけのルナに友達だと言い張り毎日教室にくる

若井明日香とかいう先輩が来ている。

どうするべきなんだ、無理に追い払えば

ルナが怒るかもしれない。

しかし、邪魔者は排除・・・。

「アキラ、全部声に出てるよ。」

「えっ?!」

「バカなの?あれどう見ても一方的に私が
 
 付きまとわれてるでしょ。」

「ルナちゃーんっ!」


「ホントだ。」

「ストーカー?」

「違う、でも似たような感じかな。」

「ふ~ん。」

「私ちょっとトイレ行ってくる。」


よしっ!ルナがいなくなった。

今のうちに先輩に話しかけよう。

「若井先輩。」

「ん?あなた誰かな。」

「二年の井上アキラです。」

「アキラちゃんか、よろしく。」

「ところで私に何の用?」

「率直にルナとどういう関係なんですか?」

「あ、ルナちゃんの友達?

 私はルナちゃんが可愛くてしょうがない

 ただの部活の先輩。」

「そうなんですか?てっきり恋人かと。」

「狙ってはいるけど、同性愛はね。」

「でもでも、さすが先輩!ルナのあのかわいさが

 わかるなんてっ!」

「そうかな、でもあの可愛さは反則だよね。」

「はい、なんか先輩気が合いますね。」

「そうだね。」



「アキラ、あんた何仲良くなってんの?」

「これからもよろしくルナちゃん。」



アキラと若井さんが何故か肩を組みながら

トイレ帰りの私を待っていた。

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