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憂鬱クラリネット

第6章 サイゴトケッシン


今日は彼のお葬式だ。

もうすぐ式も終わり彼の亡骸は、

赤くきれいで残酷なベールに包まれ

灰へと変わるのだろう。

「それでは合掌。」


奏四くん・・・バイバイ。

きっと私はあなた以上に愛する人を

見つけることは出来ないだろう。


「ルナちゃん。」

「おばさん?!」

奏四くんのお母さんだ。

「・・・はいコレ、奏四から。」

「手紙?」

封を開けると、彼の弱った筋力を

思わせないかのように、

力ずよい文字が並んでいた。



「そう・・・しくん。」
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