第45章 ばれんたいんでぃ
「美優さん、指抜くね?」
唐突にリエーフがその言葉を私の耳に声を吹き込むとナカに入り込んでいた指が抜ける。
しかしナカはお湯で満たされぽかりと空いてしまっていた。
『な…で?』
浴槽の縁を掴みながらリエーフの方を振り返ると頬を赤く染めたリエーフが長く息を吐いた後、答えた。
「これ以上やっちゃうとのぼせちゃいそう。」
そう言い、私の身体を支えながら浴槽から出ようとするリエーフの腕をつかむと、私はぽつりと呟く。
『待てない…』
こくりっ、とリエーフの喉が鳴るのが聞こえたと思ったら私の身体は湯船から出され、洗い場にいた。
半端に引っかかっていた水着を足から抜かれる。
「じゃあ1回イってから移動しますか…ここ、掴まっててくださいね?」
そう言うとリエーフは私に浴槽の縁をつかまらせ、膝をつかせると私のナカに指を埋める。
そして浅いところをかりかりと指の先でこすり始めた。
『あっ!ああんっ…なにっそれっ…』
感じたことのない感覚。
リエーフの指を強く締め付けるのが自分でもわかった。
「ココ、イイでしょ?美優さん。」
『だめっ!だめっ…出ちゃうっ…!』
いつもの絶頂とは違う。
尿意のような感覚に恐怖すら感じて逃げ出そうとする腰をリエーフはがっちりとつかんで離さない。
「いいですよ?そのままイって…」
『やだっ!やだっ!』
駄々をこねる子供のように嫌々と否定の言葉を繰り返すけれどもリエーフは指を止めない。
言葉とは裏腹に無意識にナカを締め付ける力がだんだん強くなっていく。
『あうっ…ひゃぁぁぁんっっ!』
絶頂と同時に身体から迸る液体。
ひくんっ、ひくんっと膣口がうごめく。
くたりと動かなくなった私の身体を抱き抱えると、リエーフは浴室から出て、私にタオルを被せた。
「美優さん、部屋…行くね?」
私を見つめる雄の瞳と腰に触れるリエーフのソレがリエーフも我慢の限界なのだと私に伝えてくる。
こくりと首を縦にふると私はリエーフの腕に身体を預けた。