第40章 冬休みまでのカウントダウン。
朝、目がさめれば隣にはリエーフ。
時間を確かめるために枕元のスマホに手を伸ばせば、とんっと何かに手が当たった。
スマホはこっちじゃなかったかなと体を起こしてみれば、そこには昨日はなかった手のひらサイズの小さな紙袋。
紙袋の上には可愛い猫のポストイットが貼られていて、ご丁寧に私の名前が書いている。
これ、開けていいのかな…
『リエーフ…?』
ゆさゆさと体を揺らせば薄くリエーフの目が開き、ふわりと笑う。
「見つけました?」
『うん…これ…』
「開けていいですよ?」
そう、言われると私は袋から小さな箱を取り出し、リボンをほどきそっと箱を開ければ中にはキラキラ輝くネックレス。
ゆらり、揺れるハートのモチーフ。
中心にはきらきらと光る石がひとつ。
シンプルだけど可愛い。
そんなネックレスが箱の中にはあった。
『可愛い…』
無意識に言葉が溢れる。
「気に入ってくれましたか?」
『リエーフ…これ。』
「俺、美優さんに貰ってばっかりで何にもできてないからたまには何かあげたくて。」
紙袋に印字されている名前はブランドに疎い私でも知っている有名な名前。
高かっただろうな…とか
選ぶの恥ずかしかったかな…とか
いろいろ考えちゃうけど、
1番にこみ上げてくるのは嬉しさで
私は横になりながら私を見ているリエーフに抱きついて、キスをした。
『リエーフ、すっごく嬉しい。ありがとう!』
にこりと笑えば、リエーフも私に向かってにかりと笑った。