第38章 しあいのあと。
けっきょく場所を変えてもう1ラウンド…
気付いたら朝。
毎日の習慣のせいで目覚ましがなくても勝手に6時に目覚めてしまう。
隣のリエーフを起こさないように布団から抜け出て、お風呂に直行。
時間をかけてお風呂に入る。
そのあとは簡単に食事準備。
食パンがあるから、ベーコンエッグ、コールスローサラダ、野菜たっぷりコンソメスープ。
リエーフを起こす前にクローゼットから今日着る服を探す。
リボンタイが付いているブラウスに紺のプリーツスカート。
タイツ…はまだ暑いから薄手のストッキング。
あとはベージュのロングカーディガン…かな?
ハンガーにかけてセットした後にリエーフを起こす。
『リエーフ?起きて?ご飯できたよ?』
肩を揺さぶるともぞもぞと布団に包まるリエーフ。
「美優さん…ちゅー…して?」
昨日、言われたときはみんながいて出来なかったけど…
『もう…しょうがないなぁ…』
布団をそっとはがしていけば期待したような顔のリエーフ。
ふわふわ、ストレートの髪の毛を撫でればふにゃりと笑みの形に変わる顔。
最初は目尻に。
額、頬、鼻…
最後に形の良い唇。
ちゅっと軽い音をたてて吸いつけば、うっすらと開いた瞳。
『おはよ?リエーフ?』
改めて挨拶すれば、伸びてくる腕。
ぎゅっと抱きしめられお返しとばかりに顔に降るキスの雨。
「おはようございます。」
2人で笑い合いながら
1日が始まる。