第32章 待てのあとにはご褒美を。
リエーフにベッドに運ばれるまで私はほとんどの服を脱がされていた。あとはハイソックスとショーツのみ。リエーフはうやうやしく私の片足を自分の太ももに乗せるとするすると靴下を脱がせていく。
まるで主人の世話をする、執事のよう。
するり、と抜ける靴下。
足の甲に落とされる唇。
脛に唇を落としながら見つめる獣の瞳。脹脛はリエーフの肩に担がれ、内腿に吸いつかれる。
『ふっ…』
吐息が漏れると艶やかにリエーフが笑う。
「気持ちいい…?」
こくりと頷くとリエーフは赤い舌で腿をべろりと舐めた。赤い舌はどんどん上に上がり、足の付け根まで登っていく。ぐっと2つに折られた片足は下着と肌の境界線をリエーフに見せつけている。
下着の中はすでにとろとろ。
濡れた下着が気持ち悪い。
きっとリエーフも気づいてる。
それでも触れてくれない。ギリギリのラインを舌先でなぞる。
『りえ…ふ…』
「なんですか?」
吐息が当たるだけで身体が反応し、びくりと震える。
『も…ナカ…さわって?』
ニヤリ
口元を弧にして笑うリエーフ。
「美優さん…腰あげて?」
そっと腰を上げると湿ったショーツが取り払われた。こんなに濡れてしまったことに目を伏せていれば指が差し入れられる。…指じゃない。差し入れられた「それ」はいつもと硬さが違う。
『や…りえ…なに?』
伏せた目を開き下を見れば開いた足の間に埋もれるリエーフの頭。
舐められている
そう実感すれば恥ずかしさでリエーフの頭を引き剥がそうとする。
『りえーふ!汚い!』
しかしリエーフは私の抵抗をものともせず、蜜の滴る秘部に夢中になって舌を這わせた。蜜を吸い取るようなじゅるりという音が聞こえる。そこに指も加われば思考は停止し、頭は真っ白。
陰核をつつく舌が
最高のスポットを撫でる指が
私を絶頂に導く。
あと少し、
あと少しで達する
そんな時、秘部を攻める指と舌が離れた。